グリシン睡眠革命|深い眠りとスッキリ目覚めを手に入れる【東京情報大学・嵜山陽二郎博士のヘルスケア講座】 | ヨウジロウのヘルスケア講座

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グリシン睡眠革命|深い眠りとスッキリ目覚めを手に入れる【東京情報大学・嵜山陽二郎博士のヘルスケア講座】

グリシン睡眠革命|深い眠りとスッキリ目覚めを手に入れる【東京情報大学・嵜山陽二郎博士のヘルスケア講座】
グリシンは、体内で合成される非必須アミノ酸の一種であり、近年、睡眠の質を改善する機能性成分として注目を集めている。その主なメカニズムは、摂取後に末梢血管を拡張させて熱放散を促し、体の中心部の温度である深部体温を速やかに低下させることにある。人間は深部体温が下がることで眠気を感じるため、グリシンはこのプロセスを助け、スムーズな入眠をサポートする。さらに、睡眠構造にも良い影響を与え、脳を休息させる深い睡眠である徐波睡眠(ノンレム睡眠の一部)の時間を増加させ、睡眠リズムを整える働きがあることが研究で示されている。これらの作用により、グリシンを就寝前に摂取することで、翌朝の目覚めが爽快になり、日中の強い眠気や疲労感が軽減され、全体的な睡眠の満足度が向上すると期待されている。

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目次  グリシン睡眠革命|深い眠りとスッキリ目覚めを手に入れる【東京情報大学・嵜山陽二郎博士のヘルスケア講座】




睡眠の質を左右するアミノ酸「グリシン」の基礎知識

グリシンとは何か?その生体内の役割と注目される背景

グリシンは、最も単純な構造を持つアミノ酸の一つであり、私たちの体内で合成可能な非必須アミノ酸に分類されます。単純な構造でありながら、生体内ではタンパク質の構成要素としてだけでなく、神経伝達物質としての役割や、他の重要な生体分子(例えば、コラーゲン、ポルフィリン、プリン塩基、クレアチンなど)の合成原料となるなど、多岐にわたる生理機能に関与しています。特に近年、グリシンが持つ睡眠調節機能、とりわけ睡眠の質を改善する効果が科学的に解明されつつあり、機能性食品素材としての関心が高まっています。現代社会において、ストレスや生活リズムの乱れからくる不眠や睡眠の質の低下は深刻な健康課題となっており、副作用の少ない自然な成分による睡眠サポートが求められています。グリシンは、日常的に摂取する食品にも含まれる安全性の高い成分であり、その睡眠に対する穏やかで確実な作用機序が注目されているのです。グリシンの睡眠改善効果は、単なる「眠気誘発」ではなく、睡眠の構造そのものに働きかけ、より深く、質の高い休息をもたらす点に特徴があります。


グリシンが良質な睡眠をもたらす主要メカニズム:深部体温への作用

入眠のスイッチ「深部体温の低下」を促すメカニズム

グリシンが睡眠を促進する最も重要なメカニズムとして広く受け入れられているのが、深部体温の調節作用です。人間の体温は、一日のうちで一定のリズム(概日リズム)を刻んで変動しており、覚醒している日中は高く、睡眠に向かう夜間にかけて徐々に低下していきます。特に、体の中心部の温度である「深部体温」がスムーズに低下することが、自然で良質な入眠のスイッチとなります。グリシンを就寝前に摂取すると、体内で吸収されたグリシンが脳の視交叉上核(体内時計の中枢)に作用し、そこからのシグナルによって末梢血管、特に手足の血管が拡張します。血管が広がると血流が増加し、体の中心部にこもっていた熱が血液に乗って体の表面(皮膚)へと運ばれ、そこから外部へと放散されやすくなります。この熱放散によって深部体温が効率的に低下し、脳と体が休息モードへと移行しやすくなるため、入眠までの時間(入眠潜時)が短縮されると考えられています。この作用は、強制的に眠気を引き起こす睡眠薬とは異なり、人間本来の睡眠導入プロセスを自然にサポートするものです。


脳内神経伝達物質としてのグリシンの働きと睡眠構造への影響

深い睡眠「徐波睡眠」を増やし、睡眠の質を高める

深部体温への作用に加え、グリシンは脳内において神経伝達物質としても機能し、睡眠の質、特に睡眠構造に直接的な影響を与えている可能性が研究されています。グリシンは、脳幹や脊髄において抑制性の神経伝達物質として働くことが知られており、運動神経の活動を抑えることで睡眠中の体の動き(筋緊張)を低下させ、レム睡眠中の筋弛緩状態の維持などに関与していると考えられています。一方で、大脳皮質や海馬などでは、興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸の受容体の一つ、NMDA型グルタミン酸受容体の補助的な作動薬として機能し、神経活動の微調整を行っています。睡眠との関連では、グリシン摂取が視交叉上核のNMDA受容体に作用することで、睡眠と覚醒のリズムを調節している可能性が示唆されています。さらに興味深いことに、グリシンの摂取は睡眠の構造を変化させ、特に脳の休息にとって重要とされる深い睡眠、すなわち徐波睡眠(ノンレム睡眠のステージ3および4)の時間を増加させることが、ヒトを対象とした睡眠ポリグラフ検査を用いた研究で報告されています。また、睡眠の分断(中途覚醒)を減らし、睡眠の安定性を高める効果も観察されています。これらの結果は、グリシンが単に寝付きを良くするだけでなく、睡眠の質そのものを深くし、効率的な休息を可能にすることを示唆しています。


科学的エビデンスに基づくグリシンの具体的な睡眠改善効果

目覚めの爽快感と日中のパフォーマンス向上

複数の臨床試験において、グリシンの摂取が主観的および客観的な睡眠の質を向上させることが確認されています。健康な成人で睡眠に軽い不満を持つ人々を対象とした研究では、就寝前にグリシン3gを摂取したグループは、プラセボ(偽薬)を摂取したグループと比較して、翌朝の目覚めの良さ(起床時の爽快感)が有意に改善し、頭がすっきりとして疲労感が軽減されたと報告しています。さらに、日中の眠気や認知機能に関するテストにおいても改善が見られ、作業効率の向上が認められた研究もあります。これは、夜間に質の高い睡眠、特に十分な徐波睡眠がとれたことで脳の疲労が回復し、翌日のパフォーマンス向上につながったと考えられます。また、睡眠不足の状態を実験的に作り出した研究においても、グリシンを摂取することで、睡眠不足による日中の眠気や疲労感の増加が抑えられ、パソコン作業などの精神運動覚醒テストの成績低下が緩和されることが示されています。これらの知見は、グリシンが一時的な不眠だけでなく、慢性的な睡眠不足や質の低下を感じている人々にとっても有用であることを示唆しています。


効果的な摂取方法とタイミング、食品からの摂取について

就寝前3gの摂取が推奨。食品とサプリメントの活用

グリシンの睡眠改善効果を期待する場合、摂取のタイミングと量が重要になります。研究で最も一般的に用いられ、効果が確認されている摂取量は1日あたり3gです。摂取タイミングは、グリシンが深部体温を低下させ始めるまでの時間を考慮し、就寝の約30分から1時間前が推奨されています。グリシンは水に溶けやすく、ほんのりとした甘みがあるため、サプリメント(粉末や顆粒タイプが多い)として摂取する場合も飲みやすいのが特徴です。食品から摂取することも可能で、グリシンは特に魚介類に豊富に含まれています。例えば、エビ、ホタテ、イカ、カニなどの旨味成分の一部はグリシンによるものです。また、動物の皮や骨、軟骨などに含まれるコラーゲン(ゼラチン)の構成アミノ酸の約3分の1はグリシンが占めているため、鶏の手羽先や豚足、牛スジなどを煮込んだ料理や、ゼラチンを使ったデザートなども良い供給源となります。しかし、食品だけで睡眠改善効果が期待される3gのグリシンを毎日安定して摂取するには、それなりの量を食べる必要があり、カロリーオーバーや他の栄養素とのバランスを考慮する必要があります。そのため、睡眠の質改善を目的とする場合は、通常の食事に加えてサプリメントを上手に活用するのが現実的かつ効率的と言えるでしょう。


安全性、副作用、および摂取上の注意点

高い安全性と過剰摂取時の注意、薬との相互作用

グリシンはもともと体内に存在するアミノ酸であり、多くの食品に含まれているため、通常の食事から摂取する範囲、あるいは推奨されるサプリメントの用量(1日3g程度)であれば、一般的に安全性は高いと考えられています。重篤な副作用の報告はほとんどありません。しかし、どのような成分であっても過剰摂取は避けるべきです。グリシンの代謝には限界があり、極端に大量に摂取した場合、一過性の胃腸の不調などを引き起こす可能性は否定できません。また、特定の疾患、例えば統合失調症の治療薬(クロザピンなど)を服用している場合、グリシンが薬の効果に影響を与える可能性があるため、摂取前に医師に相談する必要があります。妊娠中や授乳中の方、未成年者、腎臓や肝臓に重篤な疾患がある方なども、念のため医師や薬剤師に相談してから摂取することをお勧めします。サプリメントを利用する場合は、信頼できるメーカーの製品を選び、製品に記載されている摂取目安量を守ることが基本です。


他の睡眠サポート成分(GABA、テアニン等)との違いと使い分け

それぞれの特性を理解し、自分に合った成分を選ぶ

睡眠の質を改善するとされる機能性成分には、グリシンの他にもGABA(γ-アミノ酪酸)やL-テアニン、トリプトファンなどがあります。これらはそれぞれ異なるメカニズムで作用するため、自分の睡眠の悩みに合わせて使い分けたり、組み合わせたりすることが可能です。GABAは脳の興奮を鎮めてリラックス状態をもたらすことで入眠をサポートする働きがあり、ストレスが高く神経が高ぶって寝付けないタイプの人に向いています。L-テアニンは緑茶に含まれる旨味成分で、リラックス効果を示すα波を増加させ、睡眠の質を向上させる効果や、起床時の眠気を軽減する効果が報告されており、睡眠の質の低下や中途覚醒が気になる人に適しています。トリプトファンは必須アミノ酸で、体内でセロトニン、そして睡眠ホルモンであるメラトニンの材料となります。体内時計のリズムを整えて自然な眠りを促すため、生活リズムが乱れがちな人や、朝起きて太陽光を浴びる習慣と組み合わせて摂取するのが効果的です。一方、グリシンは前述の通り、深部体温の低下を促すことで入眠をスムーズにし、深い睡眠を増加させる点に特徴があります。寝付きが悪いだけでなく、朝起きても疲れが取れていない、熟睡感がないと感じる人にとって、グリシンは特に有力な選択肢となります。これらの成分は必ずしも競合するわけではなく、例えば「ストレスで寝付けないし、朝も辛い」という場合には、GABAとグリシンを併用するなど、相乗効果を期待して複数の成分が配合されたサプリメントを選ぶことも一つの方法です。


まとめ:グリシンによる睡眠の質的改善と今後の展望

質の高い休息への鍵、グリシンの可能性

グリシンは、深部体温の速やかな低下を促すという独自のメカニズムを通じて、スムーズな入眠と深い睡眠(徐波睡眠)の増加をもたらし、睡眠の質を根本から改善する可能性を秘めたアミノ酸です。その効果は、翌朝の目覚めの良さや日中のパフォーマンス向上といった形で実感されることが多くの研究で示されています。安全性も高く、日常的な食品にも含まれていることから、睡眠に悩む現代人にとって手軽で安心なサポート手段となり得ます。今後の研究では、より長期的な摂取による効果や、年齢、性別、生活習慣による効果の違い、他の機能性成分との最適な組み合わせなどがさらに解明されることが期待されます。睡眠は健康の基盤であり、グリシンを適切に活用することで、より充実した毎日を送るための質の高い休息を手に入れることができるでしょう。


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